公開しづらいことを敢えて公開するというWeb戦略

ルーコ 井上美穂

2014年04月07日 17:24

先回の記事で、
「よくある質問」を掲載してその答えを書くことの3つの意味
お伝えしました。

質問と答えの掲載は、
1.安心・信頼される
2.契約成立までが早い
3.検索に強くなる

という成果が見込めます。

公開しづらいことを敢えて公開するという戦略


弊社では、知り合いはもちろん、ホームページを見ての
電話やメールのお問い合わせで一番多い質問が「いくら?」です。
その答え、つまり料金をできる限り掲載するようにしたら、
成約率が11倍に
なったことを先回書きました。
※料金掲載の様子
 →ルーコWeb「ホームページ制作 プラン・料金表」


これは、1と2の効果と言えます。

私たちの業種では、料金はどうしても
「内容による」ので、公開しづらい
という現実があります。

でも、見込み客が知りたいことのトップが「いくら?」なのであるから、
それに敢えて答えたのです。
(※2年ほど前のことです。現在では、公開している同業他社は多いと思います)

「料金の公開がしづらい」という業種だから成果があがったのだと思います。

あなたが、お客様や見込み客からよく聞かれることで、
Webで「公開しづらいこと」は何でしょうか?
それは、ほんとうに公開できないことなのでしょうか?

そこに商機があるかもしれません。




同業他社が公開していないことを公開して、
Webからのお客様 年間0件が116件になった事例


それはどんな事例かというと、
葬儀社がWeb上で料金を公開した事例です(株式会社FUNE様)。
料金公開を含めたリニューアルを行って成功したのです。


※定期的なお取引があるお客様にお送りしている、弊社発行の新聞です。
 詳しくご覧になりたい場合は、こちらからどうぞ。

もともと、特に料金に関しては、公開が進んでいない業界でした。
FUNE様が料金の掲載を始めた6年前の葬儀業界は、
チラシなどでは徐々に公開は進んでいましたが、
Web上で誰でもどこからでも見えるようにする、徹底的にわかりやすくする
ということは葬儀業界に先駆けたものでした。

「ユーザーの不安を解消する」Web戦略


「同業他社に先駆ける」というと、大変難しいことのように感じるかもしれませんが、
この葬儀社の例は、実は同業他社が公開していないことを探して公開した、
というわけではありません。

葬儀社の場合、ホームページに訪れる人は、
間もなく死を迎えようとしている人を親族にもつ人(ユーザー)が多いと推測できます。
葬儀社を検討するユーザーの不安を、
何よりも優先して解消すべき課題に据えて、
ホームページのリニューアル
を行おうとしたのです。

その中でも、料金に対する不安解消は、筆頭だったので、公開しました。
葬儀費用に関して、全プランと料金をわかりやすく公表しただけでなく、
葬儀費用の「よくあるご質問」でお客様からの実際の質問を掲載していきました。

あなたの業界で、お客様や見込み客が不安に思うこと、悩んでいること、
課題となっていること、知りたいこと(疑問)は、
必ずこれまで実際に聞かれていることの中にあります。
お客様や見込み客の立場に立って、Web上で期待に応えていきましょう。

潜在顧客や見込み客は、悩みや疑問、知りたいことをキーワードにして
検索
するので「お客様や見込み客の立場に立つ」Web展開は、
そのキーワードが必然的に多く含まれる
ページを持つことになります。
それが、検索に強くなっていく秘訣であり、
先回の記事で書いた
「『よくある質問』を掲載してその答えを書くことの3つの意味」
3.検索に強くなるの意味です。

ユーザーの不安・課題・疑問を解消するWeb戦略は、結果として
同業他社が公開していないことを公開するWeb戦略になることもあり、
Web上で圧倒的に信頼を集めることになるのです。


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「もっと例がほしい」
「質問したい」
という場合は、以下から、メールください。

「メッセージを送る」をクリックして、
フォームに書いて送信してください。


7日以内にブログに公開してお答えします。
(実社名・実名は公開しませんので、教えていただかなくてもOKです)。

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